時代で変化するオフィスの形!2024年以降に予想されるオフィストレンド

時代で変化するオフィスの形!2024年以降に予想されるオフィストレンド

時代と共に変化していく、オフィスの形。社会の変化や働き方、会社のあり方や価値観によってオフィスの形もどんどん変わっていきますが、現在のトレンドをご存じでしょうか?
オフィスはどのように誕生し、時代と共にトレンドはどう変わっていったのか。コロナ禍を経て大きく変化したオフィスのあり方や形について解説しながら、未来のオフィストレンドについても予想してみました。今あるオフィスを見直したい企業は、この機会にぜひご覧ください。

※弊社は10月15日にオフィスを移転いたしました。記事内の写真は新オフィスの様子です。

目次

  1. 1.トレンドはどう変化している?オフィスの歴史
  2. 2.オフィストレンドが大きく変化したコロナ禍
  3. 3.コロナ禍以降にもオフィストレンドは変化している?
  4. 4.2023年以降に変わったオフィスのトレンド
  5. 5.2025年からのオフィストレンドはどうなる?
  6. 6.まとめ

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1.トレンドはどう変化している?オフィスの歴史

そもそもオフィスとはなにか?オフィスの歴史を紐解きながら、オフィスの存在意義やトレンドについて考えてみましょう。
今から約700年前、産業革命期のイギリスでオフィスは誕生したと伝えられています。
当時は雇い主の自宅に集まって働くという形が主流でしたが、やがてオフィス専用のオフィスビルが誕生しました。超高層ビルも建てられるようになり、人々がオフィスビルにて仕事をするという、現代の形へと移行していきます。オフィス内のレイアウトは、かつては学校と同じスタイルが多かったようです。上司、または雇い主と部下全員が先生と生徒のように向き合う形に配置されていました。やがて働き方が多様化し、働く人の人権が守られるようになると、監視をするというスタイルが変化していきました。規模が大きくなる、または異なる業務ごとにチームを作るといった形をとることで、パーティションやブースを導入し、チームごとに配置を分けるようにもなります。
海外のオフィススタイルを参考にしている日本は、高度成長期には島型レイアウトを取り入れつつ、徐々にオフィス環境やインテリアを変更していくように。働きやすさやストレス軽減を目的に、快適に働けるオフィスへと変化させていきます。
2000年代に入ると会議室や受付ブースを簡略化し、役職があっても席や個室で分けないレイアウトも増えてきました。コミュニケーションを重視した、風通しの良いオフィスが好まれるようにもなってきたのです。パソコンやネットワークの普及により、さらにオフィスのトレンドは変化していきます。

2.オフィストレンドが大きく変化したコロナ禍

まだ記憶にも新しいコロナ禍によって、オフィスのあり方は大きく変わりました。
オフィス以外で業務をおこなうテレワークの促進によって、オフィスそのものの必要性が見直されたのです。感染を防ぐために極力出社をしないという形態にしたところ、オフィス以外で働く形が大きく普及しました。そもそもコロナ禍よりもずっと前からパソコンとネットワーク環境が整っていたため、テレワークを取り入れた企業はいくつか存在していました。
1980年代には登場していたテレワークは、2020年以降のコロナ禍によって大きく変化。導入を進める企業が多く登場し、一気にオフィスのあり方も見直されるようになったのです。
在宅勤務やシェアオフィスが増えたことで、オフィスの必要性が軽減される傾向になり、スペースを縮小する企業や、席を固定しないフリーアドレスを取り入れる企業も増えてきました。もともと営業職などの外出が多い社員が多い部署では、自席がなくても大きな問題がなかったことも要因にあったでしょう。
コスト削減も視野に、オフィスを移転してコンパクトなレイアウトを導入するようにもなりました。
「オフィスで働く」という価値観が変わり、オフィスは自由な場所で働く人々の拠点となる役割を担うようになっています。コロナ禍は、オフィストレンドが大きく変化したきっかけになったともいえるでしょう。

オフィストレンドの変化

3.コロナ禍以降にもオフィストレンドは変化している?

オフィスのあり方が変わったコロナ禍ですが、やがて不要不急の外出が叫ばれなくなり、在宅勤務などが必須ではなくなっていきました。
従来のようにオフィスに出社する人も増えてきましたが、オフィストレンドが元に戻るということはありませんでした。したがってコロナ禍をきっかけにオフィスを縮小、またはフリーアドレスを導入した企業は、その形態を維持し続けていました。
テレワークでも業務に支障がないこと、家庭の事情や集中できる環境を見つけたことからテレワークを継続したいという社員の声も多く、あえて元の形に戻す必要はないと考えられていたのでしょう。
何よりもスペースを縮小したことで家賃や光熱費といったコストを削減できたのは、企業にとっても大きいこと。災害時にも業務をストップせずに各自安全な場所にて仕事ができるため、豪雨や台風、地震発生時にはメリットが大きいことも要因になっています。

従業員にとっても企業にとってもメリットが大きかったオフィスの変革ですが、コロナ禍以降は下記のデメリットも目立ち始めました。

・対面でのコミュニケーションが取りにくい
・上司が部下の様子や進捗を確認できない
・同僚との意思疎通が以前より難しい
・オンライン会議できるスペースがオフィスにない
・オフィスだとテレワークよりも作業に集中しにくい

テレワークが導入されたことにより、従業員同士のコミュニケーションに問題が生じるようになりました。対面での会話や些細なやり取りが減ったことにより、「上司が部下のミスに気づきにくくなる」「チーム内の進捗が共有されていない」という問題が起こるようにもなりました。
コロナ禍にて普及したオンラインによる打ち合わせも、騒がしいオフィス内では難しく、取引先とのやり取りに戸惑うという声もあげられるように。さらに自宅では一人で作業に集中できていたが、オフィスだと周囲が気になるうえに、声をかけられることも多くてはかどらないという人もでてくるようになりました。いったんテレワークが浸透し、再度オフィスに人が集まることによって、オフィスのトレンドはさらに変化していきます。

4.2023年以降に変わったオフィスのトレンド

2022年からレイアウトを変更したオフィスには、新型コロナウイルスの分類が5類に引き下げられたことから、2023年には再び人が集まるようになります。ですが、コロナ禍によって働き方や人々の価値観が変わったことから、オフィスのトレンドはさらに変化しました。

①リラックススペースが増えた

仕事をするためだけでなく、働く人がくつろげる、人々が集まってコミュニケーションがとれるスペースが増えました。コロナ禍によってオフィス出社に抵抗がある従業員も、カフェやリラックススペースを設けることで、出社したくなるオフィス作りを心掛けるようになったのが要因とも考えられています。チームや部署という垣根を越えて会話ができるスペースが生まれたことで、コロナ禍でバラバラになりつつあった社員一同集まり、再び活気を取り戻すようになります。

②執務室や会議スペースの縮小化

以前は執務室や大きな会議室が当たり前にありましたが、テレワークの普及を機に、執務室を縮小し、会議室を削減するようにもなりました。会議室はスペースを小さくした代わりに、オンライン会議がしやすいよう防音性を高めた個室にすることも。休憩室や打ち合わせを兼ねた使い方をするなどの変化も見せています。

会議スペースの例

③半個室ブースやパーティションの設置

在宅勤務やシェアオフィスにて作業することになれると、人が集まるオフィスでは集中できないという声もあがるようになりました。そのため、フリーアドレスにて半個室を設け、集中するためのスペースを作るオフィスも登場しています。またはパーティションをつけて外部と軽く遮断し、社外とのオンライン打ち合わせができるようにするオフィスもめずらしくなくなりました。オフィスにいてもテレワークのメリットが失われないよう、さまざまな工夫を凝らす企業も増えつつあります。

半個室ブースやパーティションの例

テレワークによる従業員個々の満足度は高いものの、オフィスの存在価値がなくなってしまうこと、従業員同士の繋がりが薄れてしまうことに危機感を抱いている企業も少なくありません。
テレワークという働き方を残しつつ、オフィスを有効活用しながら働きやすくするための工夫が多く取り入れられるようにもなってきました。さらにオフィストレンドはどのように変化していくのかを、2024年以降の未来についてみていきましょう。

5.2025年からのオフィストレンドはどうなる?

2023年にも取り入れられたオフィストレンドは継続し、よりオフィス内にて働きやすい環境が作られることが予想されます。2024年以降は従業員の数だけデスクとチェアを設置する必要がなくなり、レイアウトの自由さが増したことから、従来の企業らしさが良い意味で失われつつあります。

下記のようなオフィスが登場し、トレンドはさらに変化をとげていくでしょう。

・グリーンを豊富に配置して、ストレスを軽減
・アロマや自然音を取り入れ、嗅覚や聴覚にてリラックス効果を高める
・夜にはバーとして使えるスペースを取り入れる
・ホテルのように広く居心地の良い空間作りをする
・機能性を重視した広いデスクやチェアで従業員の健康をサポート
・インテリアの色味などを重視した、他企業とは異なるオフィスデザイン

オフィス内装の例

テレワークにて自宅やカフェで仕事をするよりも、オフィスの方が居心地良く、働きやすいことを重視し始めています。さらに企業らしい個性が出るよう、グリーンなどの装飾やカラーで変化を出すオフィスも増えてきました。ウッドを多く取り入れたナチュラルなオフィスもあれば、カラフルな色使いをしたポップなオフィスなど、一目でコンセプトが感じられるオフィスブランディングを叶える会社も少なくありません。オフィスは働く人にとって快適な場所であると同時に、来客者や求職者にとっても魅力的な場所であることが重視されています。
2024年以降は従業員と企業、どちらにとっても大きいメリットが感じられるオフィスがどんどん登場してくるでしょう。

6.まとめ

かつては働く人を集めるために必要だったオフィスですが、パソコンやネットワークの普及により、集合することが必要ではなくなるように。さらにコロナ禍によって、オフィスに出社する意識は薄れるようにもなりました。現代ではオフィスのあり方が見直され、働く人にとって快適な場所になることが重要視されています。さらに企業らしさが自由に表現され、外部へのアピールが効果的なオフィス作りが求められるようになりつつあります。
オフィストレンドをより深く理解しつつ、レイアウト変更やオフィス移転を検討されたい方は、プロの提案を採用するのもひとつの手。外部への相談も、ぜひ検討してみてください。

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